広角で機動したい

⚠注意: この記事はカメラに興味ない人には全然楽しめない可能性が高いです。その場合は『キートンのカメラマン (1928)』をお楽しみください。


Nikon 1 J5

僕がスナップ写真の撮影時に持ち歩いているのは、Nikon 1 J5 という、ニコンの1インチセンサーカメラです。レンズは 1 Nikkor VR 6.7-13mm f3.5-5.6 という、35mm換算18-36mmの超広角レンズ。重さはボディ+レンズ合計でも 417g で、500ml ペットボトルより軽い。でも写りはシャープ。非常に気に入っています。

しかしニコンは1インチシリーズを「将来性なし」と見限り、2015年発売の J5 を最後に開発終了しています。現在でも魅力的な機種であることに変わりませんが、さすがに高感度性能は弱く、ISO 800 を超えたあたりからガクッと平坦な写りになります。嫌いじゃないですが。

もし J5 を画質や機能で上回り、かつ軽量な組み合わせが2021年現在にあるならば、リプレースしたいと考えました。

そんな僕の検討結果を、ひたすら書きます。

本来カメラマニアと呑み屋で話すようなことですが、なぜかここに書きます。

要件

1 NIKKOR VR 6.7-13mm f/3.5-5.6

  • 超広角ズーム
    • ワイド端は35mm換算18mm以下。
    • かつては Ricoh GR (単焦点28mm)も持っていましたが、ワイド感が物足りなかった。あとフットワークの重い僕には、ズームの方が合っています。
  • Nikon 1 J5 より高画質
    • パット見で分かるぐらい良くなってないと買い換える意味がない。
    • 特に ISO 1600 でも立体感を失わない高感度性能が欲しい。
  • ボディ+レンズがボディバッグに入る
    • 重くても 600~700g 以内。

検討した組み合わせ

  • Sony α6400 (APS-C) + E 10-18mm F4 OSS
    • 重さはクリア(約630g)。 APS-C でこのコンパクトさは、さすがソニー。
    • 35mm換算で広角端15mmスタートも魅力だけど、解像度がイマイチ。
  • Canon EOS M6 Mark II (APS-C) + EF-M11-22mm F4-5.6 IS STM
    • やっぱりレンズの解像度がイマイチ。
    • 僕の経験上、キヤノンの小型機はすぐ壊れるので信頼できない(過去3機が購入後3年以内に自然故障した)。
  • FUJIFILM X-S10 (APS-C) + フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WR
    • 画質と機能は文句なし。
    • ボディも小さくてカッコいいけど、レンズがデカすぎ&重すぎ(合計約850g)。
  • LUMIX DC-GX7MK3 (m4/3) + LEICA DG VARIO-ELMART 8-18mm F2.8-4.0
    • レンズの画質や作りは良いけど、値段を考えると今よりもっとガツンと向上してほしい。
    • マイクロフォーサーズの将来性が不安。最近は APS-C でも m4/3 並にボディもレンズも小さいのに、あえて選ぶ意味って?
  • Sony α7C (フルサイズ) + TAMRON 17-28mm F2.8 Di III RXD Model A046
    • 合計約850g。フルサイズとしてはかなり軽いし、写りも魅力的だけど、まだ重い。
    • 価格が高い。ソニーのフルサイズミラーレスは高級路線化してるので、手を付けづらい。
  • Nikon Z6 (フルサイズ) + NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
    • ウワサの軽量超広角便利ズーム。14mm スタートでこのコンパクトさはミラクル!
    • けど重すぎ。(合計1kgオーバー)
  • Nikon Z50 (APS-C) + FTZ (マウントアダプター) + AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
    • マウントアダプターのせいで重い。惜しい!(合計約815g)
    • 早くZマウントAPS-C用広角ズームを出すべきなのに、2022年までのレンズロードマップに無い!
  • Nikon DL18-50 f/1.8-2.8
    • 2017年に開発を中断した、幻のスーパースナップシューター。手のひらサイズでこのレンズ性能はミラクル!
    • 需要あるよ!今からでも作ってよ!
  • Nikon Z5
    • 要らない子。
    • Z6 のパーツを安物にして安価にしただけ。1mmも小さくなく、1gも軽くない。
    • Z6 の中古価格の方がずっと安い今、存在意義が皆無。なんで作った!
  • Nikon NX Studio
    • 3月4日に突如発表された現像ソフト。
    • 2021年にもなって、まさか「元に戻す」機能が無いソフトがあろうとは!
    • 高解像度ディスプレイで UI の文字が小さすぎる。UIサイズ設定が「100%, 150%, 200%」の3段階ではステップがデカすぎる。
    • こうした不満をフィードバックする窓口が無い!

結論

途中からニコンに対するフラストレーションが抑えきれなくなってしまいました。

しかし、僕に一番しっくり来るのはやはりニコンです。Zマウントの性能は圧倒的ですし、過去12年で所有したニコン機全4台は一度も壊れたことがありません。画質・堅牢性・サイズ感・コスパ等の総合では、今でも No.1 だと思います。

市場の減退で会社の方針がブレまくってますが、カメラ小僧の予想の一歩先を行く提案力を信じて、ミラーレス市場でも輝いてほしい。



本題に戻って、スナップシューター買い替えの件ですが…… 保留 です。

2023年頃になればニコンが軽量ボディと軽量広角ズームを出すはずなので、それまで待ちます。今の機材でもそれほど困ってないですし。

ムダな議論…?いえ、僕は非常に盛り上がりました。決してムダじゃない。