パリス・ストーリー5

リと言えば美食の街。旅行中に口にした食事はどれも日本人の舌に馴染む味でした。

ソースは薄味のものが多く、素材の味を活かすよう工夫されています。スイーツも甘みが抑えられており、どれも食べ飽きない味に仕立てられていました。


食が豊かな一方で、トイレは日本に比べ貧弱です。まず設置数が日本に比べ大幅に少ないです。駅にトイレはありません。また、観光地のトイレでは0.5~1ユーロの利用料を取られ、有料でもそこいらの公衆便所レベルです。トイレットペーパーはわら半紙のようにガサガサ。ウォシュレットはデパートのトイレですら付いていません。

なにより、掃除が甘い。便器や洗面台周りはたいてい汚れていました。トイレをないがしろにしたままでは、美とアートを真に追求しているとは言えません。


出典を思い出せませんが、いにしえの詩人が、トイレと美の関係について次のように詠んでいたと記憶しています。

手洗い場には美の女神アフロディーテが宿る。手洗い場を清潔に保(たも)たば、女神より祝福を授からん。


そうそう、たしかこんな旋律です。

トイレには それはそれはキレイな女神様がいるんやで

だから毎日 キレイにしたら 女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで


あれ?これ、古代の詩じゃない…?