縦書きか横書きか

次回作のフォーマットで悩んでいます。Comico のような縦書きで描くか、従来の横書き(ページ単位)で描くか、どうすればいいのでしょうか。

縦書きはスマホ全盛期の現代に最適な表現形式です。従来のページ漫画は、スマホで見るとコマが小さくなりやすく、特にフキダシが読みづらいです。しかし、スマホに最適化された縦書きならばその心配はありません。

一方で、縦書きをスマホ以外 (PCやタブレット) で見ると、コマが大きくなりすぎて違和感があります。僕が描くような荒い絵がドカーンと画面いっぱいに広がるのは無意味ですし、気色が悪いです。


スマホ向けに縦書きで描くか、スマホ以外向けにページで描くべきか?できれば多くの人にとって読みやすい形式を選びたいです。


そんな悩みで脳細胞が痛めつけられていたさなか、Google がうってつけのテクノロジーを発表しました。「人工知能を使ったフキダシズーム機能」です。 (Google Japan Blog: Google Playで漫画が読みやすくなる「ふきだしズーム」機能が加わりました!)

スマホでフキダシをタップすると、そのフキダシが自動で拡大されるようです。これならページ漫画をスマホで見ても読みやすい。素晴らしいテクノロジーです。

また、このテクノロジーが無かったとしても、そう遠くないうちにスマホは別の形の端末に取って代わられるはずです。折りたたんだり巻いたりできる電子ペーパーが実用化されれば、わざわざ小さなスマホで見る必要が無くなります。現代で巻物を持ち歩く人がいないように、10年後にはスマホを持ち歩く人もいなくなるはずです。


というわけで、次回作は従来通りのページ漫画で描きます。急にデジタル巻物が流行りだしたら、また考え直します。