昨日の記事を書いていて、ふと僕はどんなカメラを使ってきたのか気になったので、思い出してみました。
僕のハードディスクに残っている最古の写真は2005年に撮ったものでした。その時は実家に転がっていた Olympus Camedia C-720 Ultra Zoom なるコンデジを持って、北海道を一人で放浪していました。1週間だけ。
300万画素なので、現在のショボいスマホよりもさらに性能は低いです。この頃はまだあまり写真に興味は無く、なんなら「写ルンです」でもいいと考えていました。
2008年に入ると、RICOH R8 という、ちょっといいコンデジを買いました。確か4万円ぐらいだったと思います。当初の目的は、漫画の資料として写真を使うことでした。が、使いやすく画質も良かったので、ここから撮影自体が楽しくなりました。加えて、留年してヘコんでいた心を紛らわすために新たな趣味に夢中になっていました。
カメラ熱はさらに加熱し、同2008年に初めての一眼レフ Nikon D90 を買いました。この時から今に至るまで、僕はずっとニコン党です。
ちなみに当時は、キャノン、ニコン、オリンパス、ペンタックスがせめぎ合っていました。そんな中でニコンを選んだ理由は、最も高感度に強かったからです。大学の授業をサボって暗い部屋でジャズメンばかり撮影していた僕には、ISO 1600 でも低ノイズな写真を現像できる D90 以外の選択肢はありませんでした。また、10万円前後の中級機の中では最も操作性が良く、ダイヤルが2つ付いているのもポイントでした。
これは実際に買ってから分かったことですが、発色が僕の志向とマッチしているのもニコンを選んで良かった理由の一つです。キャノンやソニーなどは「記憶色」、いわゆる視覚のバイアスがかかった「その時現場で見た印象に近い色」を出します。一方でニコンは「記録色」、すなわちその場で写したそのままの色を出します。僕は発色をカメラ側に演出されるのが性に合わず、自分で作り込みたいタイプでした。最近は結構強めにレタッチをして、自分好みの印象を出すことにハマっています。
だんだんマニアックな話になってきたので、一旦ここで切り上げます。もうちっとだけ続くんじゃ。