カメラで振り返る村田川の歴史2

昨日 に続きカメラのネタです。

2009年には Canon PowerShot S90 というコンデジを購入しています。理由は、それまで使っていた RICOH R8 が壊れてしまったためと、当時のコンデジとしては画期的なコントローラーリング(レンズの周りをクルクル回して絞り値などを変えられる機能)に惹かれたためです。また、ポケットにスッポリ収まるコンパクトさなのに画質が良く、高感度にも強かったです。

このカメラは2010年にイギリスに旅行に行ったときも活躍しました。

ちなみに、イギリスに行った理由は、当時すでに構想があった『ユーゲン』の取材のためです。ユーゲンの舞台のモデルは産業革命時代のイギリスなので、本場の空気を感じたかったのです。

また、ユーゲンを描くきっかけとなったシルク・ドゥ・ソレイユの舞台を観に2011年にラスベガスに行ったときも、このカメラを連れて行きました。D90 はやはり重すぎるので。あとカメラをぶら下げて盗賊に狙われたら怖いので。

ニコン党の僕ですが、Canon S90 はなんだかんだで2012年に故障するまで、旅行には必ず持って行っていました。


2012年、一眼レフが重くて持ち出すのがダルくなり、若干飽きも来ていたので、カンフル剤として単焦点レンズの SIGMA 50mm F1.4 EX DG HSM を購入しました。それまで使っていたキットレンズから大幅に画質が向上したことに喜び、馬鹿の一つ覚えで背景をぼかしまくり、メインの被写体が何だかわからない写真を量産しました。


2013年、フルサイズセンサーを普及させようとニコンが発売した D600 を購入しました。ダイナミックレンジの広さに逆に苦戦しながらも、高感度が更に強くなったことで撮影できる対象が広がったことに喜び、ウホウホ言いながら撮影しました。


2014年、やっぱ一眼レフ重いしもう持ち運びたくないわ、と急に熱が冷め、コンデジの RICOH GR を購入。ポケットサイズなのにAPS-Cセンサー搭載とはすげえ、画質もやべえ、と喜んでいたのも最初だけ。28mm単焦点の使いこなし方がどうしても分からず、徐々に利用頻度が減りました。狙って撮る被写体を見つけることができませんでした。

気の迷いでワイドコンバージョンレンズ を買って21mmの超広角にもしてみましたが、なおさらどう使えばいいか分かりませんでした。

この頃はだいぶカメラ熱が冷え込んでいました。


2015年、友人に依頼されて阿波踊りの撮影にトライ。ダンサーのエナジーに刺激され、急にまた写真が面白くなってきたので、翌日に勢いでヨドバシカメラに直行。最初は D750 にステップアップする予定でしたが、 D810 を触った瞬間に圧倒的なフィーリングの良さにシビれ、ビビビ婚。予算を10万円も上回る衝動買いになりました。


2016年、「もういい大人なんだからそろそろヤバイレンズでも買うか」と思い立ち、AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G を購入。「ボケは真ん丸であるべき」「毛の一本一本まで解像できない単焦点レンズなんてゴミ」と思い込んでいた僕の目を覚ましました。異常な立体感と、一定条件で発生するグルグルボケ。大変なクセ玉ですが、僕の嗜好にジャストミートしました。


こうしてレンズ沼に片足を突っ込んでしまった僕は、あれこれ欲しいレンズを選び、ヨドバシカメラに行ってはショーケースに張り付いてレンズを物欲しげに見つめ、後ろから紳士が現れて「ボウズ、その AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDが欲しいのか?よし買ってやろう」と言い出すのを待ち続けています。


カメラって面白いですね。