ドクター内田

が止まらなくなったので、かかりつけの個人病院に行きました。

1年ぶりにお会いした老医師は、以前にも増して内田裕也っぽさが増していました。肩にかかるロン毛は以前も同様でしたが、黒髪ではなく明るい茶髪になっていました。メガネのレンズの色もかなりサングラスに近づいていました(サングラスではない)。

どうやらこの1年で病院の改装を行ったようで、診察室には BOSE の大きなコンポが設置されていました。かかっていた曲は、ディズニー映画「リトル・マーメイド」の「アンダー・ザ・シー」の超低音アレンジバージョンでした。

音量が大きいわけではないのですが、BOSE 特有の重低音がフロアを揺らしていました。聴診器の妨げになる気がしますが、ドクター内田にとっては問題無いようです。

診断の結果は、「流行りの咳風邪」でした。ドクター内田は薬の説明を続けました。

「早く直さないと1ヶ月は咳が止まらなくなるから、このクスリを飲みましょう。麻薬の成分が入っているから、変にならないか今夜飲んで試してみてください。シェケナベイベー(心の声)。」


その晩、僕は言われた通りクスリを飲みました。確かに麻薬成分が精神に作用したようで、翌日の仕事中はかなりダウナーな気分でした。

さらにその晩は、うっかり酒と一緒にそのクスリを飲みました。その翌日は思考がぼやけ、仕事に全く集中できませんでした。会議中に一人ずつ時計回りで話す機会がありましたが、僕は順番を全く無視して喋りだすなど、奇行が目立ちました。


しかしドクター内田の処方は正しかったようで、3日後には無事咳が収まりました。いろいろ気になることはありますが、ドクター内田は頼りになる医者です。シェケナベイベー。