「次回に続く」でワクワクする感覚がもう無い

載ストーリー漫画では「次回に続く」ことが頻繁に起きますが、僕の中の「次回を読みたくなる無邪気さ」はもはや10年前に死んでいます。

僕が小学生の頃 (1990年代) は漫画雑誌の黄金時代で、少年週刊誌を何かしら読んでいました。当時は「来週に続く!」で終わってもワクワクしながら待てたものですが、今はもうそんな興奮がありません。「この中途半端な終わり方、なに?」と感じます。何度もそれを繰り返されれば、「終わる気配がないからもういい」と見切りをつけてしまいます。


そう考えるようになってしまった理由は、やはりスマホ普及によるところが大きいです。スマホを使えば、どこでも片手で、映画、音楽、ゲーム、SNS、漫画を見放題です。無数の名画や名演奏が、多くが無料で、高くても月1000円以内で見放題の時代に、ダラダラ続くだけで完結性の低い漫画をあえて観る理由がありません。

「費やした時間」と「得られる興奮」の投資対効果で言えば、昨今の漫画は非常に低いです。時間つぶしにしかならない。なんとなくの SNS チェックとさほど変わりません。


僕が1話完結の漫画ばかり描くのは、自分でも読みたくなる(投資対効果が得られる)スタイルがそれだからです。いわば『ドラえもん』のように、「コンパクトだけど楽しめる」こと。1話を2~3分以内に読めて、次回に続かせず、確実にオチが決まる作品を描きたいです。


まあ、オチが弱い残念な話も描いてしまいがちですが…。グエーッ!

(↑名作「あやうし!ライオン仮面」収録)