特攻(ブッコミ)の俺

「『をんがへし』の主人公はバイクに乗る高校生にしよう」と思いついた時から、バイクのことをさんざん調べまわり、その結果、いま僕は猛烈にバイクが欲しくなっています。

僕は普通自動車免許しか持っていませんが、大学時代は通学のため原チャリに乗っていました。時速 50km 法定速度の 30km で走るだけでも風と一体になれ、大変に爽快だったのを覚えています。東京湾沿いの道で潮風を浴びたり、ゴルフ場裏の林道で霧に包まれた時、風とマシンと自然と僕が一体となる充足感で満たされたものです。

50cc の原チャリですらこれならば、400cc の中型バイクなら8倍満たされるに決まっています。時速 180km 法定速度の 60km で飛ばす爽快感をぜひ味わいたいのです。


しかし僕は、父から「オートバイにだけは乗ってはならぬ」という呪いをかけられており、二輪車免許を取得できません。父は過去にバイクで事故っており、その経験から「二輪車は事故る」と決めつけている模様です。

この呪いのフレーズを僕は幼少期から繰り返し聞かされてきたのですが、 ペトロヘッド (ガソリン脳) がフル燃焼している今、呪いを断ち切るトルクが急上昇中です。


このまま勢いに任せてバイク免許を取得するか。それとも呪いに従い諦めるか。もしくは間を取って小型特殊自動車免許を取得し、フォークリフトで爆走するか。悩みは尽きません。